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大量放出されたIBMによって木戸の部下が虐殺された中村慎也事件

大量放出されたIBMによって木戸の部下が虐殺された中村慎也事件

中村慎也事件 (なかむらしんやじけん) とは、漫画『亜人』にて、日本国内で初めてIBMの実体が明らかにされた事件。中村慎也が怒りによって大量放出したIBMにより木戸の部下が大量に殺害された。『亜人』2巻FILE:00 中村慎也事件の回での出来事。厚生労働省の一部の者や亜人管理委員会の間では「中村慎也事件」として知られているが、世間一般では中村慎也の名前やこの事件のことすらほとんど知られていない。この事件をきっかけに、亜人を捕獲するときは非致死性麻酔薬を装填できる麻酔銃を使って捕獲するのがよいとされた。

中村慎也事件の流れ[]

中村慎也は当時大学生であり、トンネル付近でバイク事故を起こして死亡していた。そのときに、自分の切断された右腕が再生して、自分が亜人であることに気がついた。

バイク事故で蘇生し自身が亜人と気づいた中村慎也

バイク事故後に切断された右腕が生え変わって自身が亜人と気づいた中村慎也

捕獲されて実験動物にされることを恐れた中村慎也は、自分が亜人だと悟られないように、バイクの事故によって切断された自分の腕を持ち帰って隠そうとしていた。中村慎也は自宅に戻り、亜人についてインターネットで調べたが、解決策が見つからなかった。そのとき自宅にやってきた幼なじみの友人の裕介に秘密を打ち明けようと悩んでいた。外に出て、赤信号のときに、自分の目の前にIBMが現れ、亜人であることを隠そうと必死になっている自分には幻覚が見えているのかと勘違いして混乱し、中村慎也は赤信号の横断歩道を誤って走りだそうとした。そのとき偶然にも裕介に腕を掴まれて車に轢かれずに済んだ。その後、中村慎也と裕介はフェンスに囲まれたどこかの高架橋の下まで移動した。


アライのヘルメットを被った中村慎也の生首

アライのヘルメットを被った中村慎也の生首

そのとき、亜人管理委員会木戸とその5人の部下が姿を現した。木戸は中村慎也が亜人であることがわかっていることを示すために、中村慎也のバイク事故現場で回収した生首を見せた。中村慎也は、本人の生首に被さったアライのヘルメットを交通事故現場で回収されたことにより、亜人管理委員会木戸らに自分が亜人だということがすでに気づかれていることを知った。中村慎也は死んだときに頭が切断されて頭が生え変わって復活したことに気が付かなかった。


囲まれ、中村慎也は木戸から発砲されるが裕介にかばわれた。被弾した裕介はまもなく死亡した。木戸の卑劣な態度と友人が殺されたことによって中村慎也は怒りだし、IBMを放出し始めた。そのIBMは、息絶える直前の裕介の右膝から煙が登るかのように黒い塊となって現れ、「逃げろ...」と喋りながら人型になっていった。その直後にすぐに木戸のもう一発の発砲によって頭を撃たれたが、その後に中村慎也を捕獲しようとした木戸の部下がIBMに殺された。気が付くと木戸とその部下らは四方を数体のIBMに包囲されていた。他数人の部下も次々にIBMに襲撃され殺されていった。このときに中村慎也が放出したIBMは16体以上に上る。木戸らはIBMの実体を間近で見ることができたが、IBMのことをまったく知らず、ひたすらに銃で応戦したが、太刀打ちできずほぼ壊滅状態になった。


このとき木戸IBMの襲撃を受けて殺されたと見られる。また、木戸らの持っていた拳銃にはすべてサイレンサーが付けられており、銃声は付近には聞こえなかったとみられる。

この事件をきかっけに、亜人管理委員会に「別種の力」を持った亜人の存在が知られ、この出来事は中村慎也事件と呼ばれるようになった。この事件が起きるまでは、亜人を捕獲するときは「殺害して動きを止める」というのがセオリーであり、「亜人は不死身以外人間と同じ」と思われていた。しかしこの事件が起きて以来、亜人を殺すと怒りによって大量放出されたIBMで多数の犠牲者を出す恐れがあることから、亜人を捕獲するには麻酔銃を使って弱らせるのがよいとされるようになった。

この事件後、中村慎也はフードを被って自分の顔を隠しながら街の中を歩き、たまたま見つけた新聞に自分が関与した事件のことを記事で読んでみたが、見出しで「高架下に複数のバラバラ死体」「殺人か?集団自殺節も」という記述があるのみで、そこには自分の顔も名前も出ていなかった。IBMのことを初めて知り、実体を把握していなかった亜人管理委員会は中村慎也がIBMを大量放出して犠牲者がさらに出るのを恐れて名前を出さなかったのではないかと中村慎也は推測している。

そのため、中村慎也の名前と、中村慎也が亜人であるということ、IBMを大量に放出して木戸の部下数人が殺されたことなどは世間にはほとんど誰にも知られていない。

その翌年には、佐藤研究所を襲撃して、研究所に捕獲されていた田中功次を救出している。

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